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佐伯俊男1

今でこそ、女子高生も少女のうちにみてしまうのであるが、当時自分もそれに近い年代であれば、女子高生は自分の恋愛の対象であり、やはり性的な要素は抜きにできなかった。
でも当時は今ほど女の子を性的対象として「もの」化するような表現はなくて、せめて救いであったとも言える。その中で、何ともエロチックで下半身が疼くような表現に出会った。
最初は「平凡パンチ」か「プレイボーイ」あたりの雑誌メディアで知ったのだろう。佐伯俊男のイラスト世界だ。
この作家はこの作家として取り上げる積もりであったが、この作家の世界は「少女、セーラー服の女子高生」の世界以外の何物でもなく、今書いているこの「少女趣味」の文脈上、結局行き着いてしまうのであった。もちろん当時はこの佐伯俊男描くところのセーラー服の女子高生が「少女」などとはさらさら思わなかったのだが。
いや、今でも「少女」とは違うようにも思える。
でもぼくには少なくともいわゆる「ロリコン趣味」というのはないから、十六、七の女子高生を「少女」と呼んでもかまわない。
久しぶりにその「佐伯俊男作品集」を取り出して見ると、やはりなかなか良くて、この人は「我がエロティシズムの系譜」の中で重要な地位を占めるとして、ここでは少女集合の中の一人の少女として取り扱うだけにしておきたい。